臨床研修センター長メッセージ

　みなさん、こんにちは。臨床研修センター長の堀部です。 岐阜県立多治見病院は岐阜県東濃および中濃東部地域の中核病院として多くの役割を担っています。特に救命救急センターでは同地区の「最後の砦」であることを志として、二次救急のみならず一般病院では治療が難しい重篤な患者さんを数多く受け入れています。そのため各診療科の指導医も充実しており、専門医と共に救急患者さんの初期診断から入院後の集中治療・管理まで一貫して経験することが出来ます。もう一つの当院の特徴は、総合病院では稀になってきている精神科病棟、結核病棟、感染症病棟、緩和ケア病棟も備えていることです。ドクターヘリ搬送を受け入れる救急拠点病院でありながら、幅広い診療科での研修が可能です。
　当院では指導医・上級医のみならずコメディカルも含めた病院全体で臨床研修をサポートしています。同時に、指導医と研修医の風通しを良くして、いろいろな意見を聞きつつ研修環境やシステムを「カイゼン」し、より良い研修生活を送っていただくことを目標としています。研修環境（研修医専用宿舎および医局、事務用パソコンの配布、UpToDate® Anywhereの導入など）だけでなく、臨床教育プログラムも充実しております。研修早期にAHAのBLS、ACLS （一次、二次救急救命措置法）、JPTEC (病院前外傷教育プログラム)の正規プログラムを開催しており受講していただきます。また、グループワーク型の総合診療講座（名古屋大学総合診療科から講師をお招きしています）や、各科の部長講義、若手医師による「すぐつかえる臨床講義」などのバラエティーに富む教育プログラムも定期開催（各月1回程度）しています。
　医療現場においても多様性や個性が見直されている時代ですが、いろいろな出身大学の仲間（研修医）がいることも当院の特徴の一つです。いろいろな個性を持つ仲間との経験は、将来のキャリアだけではなく、人生においても大きな財産となるはずです。また、将来の進路について迷っている方も多いかと思いますが、当院では研修プログラムのフレキシブルな変更が可能であり、将来のキャリアに向けていろいろな選択肢を選ぶことができます。当院での研修生活を送っている間にじっくり進路を考えてください。実際に、当初考えていた診療科とは異なる科を選んできた先輩も多数います。 個性豊かな仲間と一緒に、将来のキャリアにむけて岐阜県立多治見病院で医師としてのスタートを切ってみませんか？

岐阜県立多治見病院
臨床研修センター長
堀部 秀樹