優れた医療機器とスタッフが集うレベルの高い現場。
消化器全般の疾患を扱っている当科では、最新の内視鏡機器を用いた検査・治療に力を注いでいます。早期の胃がん・大腸がんをはじめ、胆道がんや膵がん、総胆管結石の治療にも積極的に内視鏡を導入し、日々レベルアップに努めています。
これは消化器内科に限ったことではありませんが、非都市部にある基幹病院は、地域医療の“最後の砦”としての役割があります。私たち医師も、看護師や放射線技師などのメディカルスタッフも、「自分たちが何とかしなければ」という使命感を持っており、それにやりがいを感じながら仕事に臨んでいるのです。充実した医療設備と豊富な症例数、士気の高いスタッフ…そんなレベルの高い現場でスキルを磨けることが、当院で研修を受ける醍醐味と言えるでしょう。
研修医一人ひとりの可能性を引き出す指導を。
将来的に消化器内科を目指す人には、内視鏡を中心とした高度な手技を。そうでない人には、診断・治療のプロセスや患者さんの管理方法を…というように、研修医一人ひとりの方向性に合わせて柔軟に指導内容をアレンジしています。なかでも、優れた技師から学ぶ腹部エコーは、研修医1年目から経験する救急外来で役立つため、積極的に学ぶ人が多いです。
どんな道を志す研修医であっても、一方的に指示を出すのではなく、自分で考える力を養えるような指導を心がけています。自分の問題点を自身で見つけ出し、克服できる人が飛躍していくのを多数見てきたからです。後期研修3年目で責任ある主治医を任された時、プレッシャーの中でもその力は必ず生きてくると思います。
知識や技術を、患者さんにフィードバックする仕事。
現在の消化器内科は、後期研修3年目と4年目の先生が2人ずつおり、若いスタッフが活躍しています。研修医のみなさんにとって、自分のすぐ上の先輩たちは成長指標になるでしょう。1年後、2年後に目指す姿や目標を設定しやすく、それが原動力につながるからです。また、仕事・プライベートを問わず相談をしやすい同世代の仲間がいることは、研修中の大きな支えになると思います。
当院へ見学に訪れた医学生のみなさんに、私がいつもお話することがあるんです。それは、「医者とは、専門的な知識や技術を身につけ、患者さんにフィードバッグする仕事。患者さんに還元しなければ意味がない」ということ。研修先を迷っている人は、それができる病院かどうかを見極めてみてください。